2025年食品値上げと春闘の見通しは!?…実質賃金プラスは定着するか
こんにちは。
日々変化する経済の動向。
資産の運用や管理などにも少しでも
役立ててほしいと思い、お金のミニ
コラムをお届けします。
目次
2025年食品値上げと春闘の見通しは!?
…実質賃金プラスは定着するか
厚生労働省が毎月発表する勤労統計
調査では、実質賃金(名目賃金から
物価上昇の影響を差し引いた分) が
前年同月比プラスを維持できるか注
目されています。
日本経済の先行きを占う上でも重要
と言えます。

【今年も値上げラッシュの予想…】
足元では物価高が加速しています。
実質賃金を算定するベースとなる
1月分の消費者物価指数は前年同月
比 4.7%増と2年ぶりの高さでした。
25年1月に政府の電気・ガス代補助
が一旦終了したことでエネルギー価
格が上昇したほか、前年の3倍となっ
たキャベツを筆頭に生鮮食品は21.9
%上昇となっています。
また今後も 食品の値上げは広がると
見られます。
帝国データバンクの調べでは2025年
通年の値上げ品目は現在公表分だけ
で1万品目を超えており、最終的には
2万品目近く(昨年比6割増)に達すると
も予想されています。

【賃上げ要求は高水準も…】
物価高が続くなか、実質賃金の増加
基調が定着するかどうかは、春季労
使交渉(=春闘)で基本給を一段と上げ
られるかどうかにかかっています。
現時点で労働組合の賃上げ要求は平
均6.09%と、昨年の賃上げ要求 5.85
%を上回り、約32年ぶりの水準とな
っています。
しかし実際には生産性上昇率が低い
中小・零細企業の賃上げ率は今年も
大企業に大きく劣後する状況が続く
と見られ、最終的には賃金上昇率と
物価上昇率が 概ね並ぶ(前年比ゼロ
近くの推移)と見られます。
個人消費押し上げにはもう一段の賃
上げが必要そうです。

先週の株式&為替相場(前週末比)
日経平均:36,887円(-268円)
ドル円:147.87円
NYダウ:42,801.72㌦(-1,039㌦)
先週の日経平均株価
先週は3週連続の下落、三度37,000円
を割り込みました。
日経平均への連動性も強いとされる米
半導体大手エヌビディアの下落が続い
ており、リスクオフが鮮明になりまし
た。
米ハイテク株が崩れた上に円高も進行
したことで週末には800円を超える大
幅下落となりました。
⇒トランプ大統領によるカナダ、メキ
シコへの25%の関税は二転三転してお
り、自動車を含む幅広い製品への適用
が猶予されています。
ただ度重なる方針変更に金融市場は不
信感を募らせており、VIX指数(恐怖指
数、投資家の不安感を表す指数)が急激
に上昇しています。
【資金の流れ】
半導体関連株 ⇒ 防衛関連株
米ドル ⇒ 円

日本の長期金利は15年9カ月
ぶりに1.5%まで上昇
【解説】
日本の長期金利(=新発10年物国債利
回り)が2009年6月以来、15年9カ月ぶ
りに1.5%まで上昇しました。
市場では2026年には1.8%~2.0%程度
まで上昇するかも知れないとの予想も
出てきており、注視が必要です。
【ポイント】
要因は日銀の利上げ観測の強まりです。
足元では国内の経済成長率やインフレ
指数が市場予想を上回っており、日銀
が想定されていたより速いペースで、
より高い水準まで利上げするのではと
の警戒感が高まっています。
【今後の影響】
金利上昇は資金調達の負担が重くなる
製造業などに逆風となる一方、利ざや
の改善が見込まれる銀行株には追い風
となります。
メガバンクの株価は既に高値圏にある
ため出遅れ気味の生保株や地銀株が注
目されています。

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