ドル安円高の流れはまだ続くのか!?…日米の金融政策を確認
こんにちは。
日々変化する経済の動向。
資産の運用や管理などにも少しでも
役立ててほしいと思い、お金のミニ
コラムをお届けします。
目次
ドル安円高の流れは
まだ続くのか!?
…日米の金融政策を確認
足元では日米金利差縮小観測から
1㌦=151円台まで円高が進行して
います。
さらに円高から自動車株を中心に
日本株安の流れとなっていますが、
今後の見通しはどうか。
両国の金融政策動向をまとめます。

【日銀の利上げペースは緩やか…】
4日の衆院予算委員会で植田日銀総裁
は、国内物価情勢を問われ
「現在はデフレではなくインフレ」
と答えました。
これに対し石破首相は「日本経済は
デフレ脱却し切ってない、今インフ
レと決めつけることはしない」
と述べました。
日銀は現状がインフレと示すこと
で、更なる追加利上げを正当化す
る意図があり、他方で政府はデフ
レからの完全脱却を目指す上で、
追加利上げがその妨げになると警
戒していると思われます。
こうした政治的要因から利上げペ
ースは緩やかになると見られ、次
回利上げは9月頃と予想されていま
す。

【トランプ動向と米経済を注視する…】
一方米国では1月のFOMC(金融政策
を決める会議)での利下げを見送り、
長めの利下げ停止期間に入った可能
性を示唆しました。
日米ともにトランプ政権の関税強化
策とそれが世界経済や金融市場に与
える影響を慎重に見極めている段階
といえ、金融政策は両国とも当面は
動けないと見られるため一旦為替も
落ち着きそうです。
今後本格的にドル安円高の流れに転
じるとすれば、米経済の下振れリス
クが高まり利下げ再開に前向きにな
る時と言えるため、引き続きトラン
プ政権の動向や米国経済には注視し
ておくことが重要です。

先週の株式&為替相場(前週末比)
日経平均:38,787円(-785円)
ドル円:151.40円
NYダウ:44,303.40㌦(-241㌦)
先週の日経平均株価
先週の日経平均株価は2週連続の
下落となりました。
トランプ米大統領がメキシコやカ
ナダなどに関税を課す大統領令に
署名したことを受けてトヨタなど
自動車株が大きく売られ、週初か
ら1,000円超の下落となりました。
その後は買戻しが入ったものの軟
調な地合いが続いています。
⇒円相場では一時1㌦=150円台に
上昇し、昨年12月以来約2ヶ月ぶり
の高値を付けました。
日銀の審議員の1人が金融引締め
(利上げ)に積極的な発言をしたこ
とで日銀の早期利上げ観測が強ま
り、円買いドル売りに拍車が掛か
りました。
今後の為替動向には注視が必要です。
【資金の流れ】
輸出関連株 ⇒ ディフェンシブ関連株
米ドル ⇒ 円

決算発表が本格化し明暗の
分かれる米国企業
【解説】
2月上旬に掛けて本格化する米企業
の決算発表に注目が集まっています。
12月期決算の有力企業は多く、また
通期の振り返りと共に経営者による
2025年の業況見通しなどが示される
ことも多く、重要度は高いと言えます。
【ポイント】
既に決算発表を終えたなかで、アル
ファベット(=Google)やマイクロソ
フトなどM7銘柄の一角は高い期待
を超えられず株安となっています。
大型ハイテク株は割高感を背景に、
厳しい見通しとなる企業が多そうです。
【今後の影響】
米企業全体での力強い増益基調は変
わらないものの、一部の大型ハイテ
ク株は成長率減速により投資家に嫌
気されそうです。
その反面バリュー株(割安銘柄)に資金
が向かいやすくなっており好決算企業
には要注目です。

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