2025年度政府予算案で歳出規模は過去最大に！？…税収も増加見込み
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目次
2025年度政府予算案で歳出規模は過去最大に！？
…税収も増加見込み
政府は12月27日、2025年度予算案を
閣議決定しました。
一般会計の歳出総額は115兆5,415億
円となり23年度当初予算を超えて過
去最大となりました。
今後の予算成立までの流れや問題点
などをまとめます。
【歳出、歳入ともに過去最高を更新…】
2025年度予算案では、歳出全体の約
3分の1を占める社会保障関係費（医
療、年金、介護など）は38兆円超で
過去最大となっています。
25年8月からの高額療養費制度見直
しなど歳出抑制の改革も行われるも
のの、高齢化などの影響による歳出
拡大圧力は大きいと言えます。
一方で税収も78.4兆円となり、6年連
続で過去最高を更新します。
物価上昇による事実上の課税強化(＝
インフレタックス)の影響に加え、今
年度実施さ れた定額減税(所得税と住
民税の減税)を25年度は実施しないこ
となどが税収増加の要因となります。
【成立には野党の調整が必要…】
政府は同日、年収103万円の壁引き上
げなどを盛り込んだ税制改正大綱も
閣議決定しています。
25年1月の通常国会に予算案と税制改
正関連法案を提出することになります
が、現在は少数与党による政権運営の
ため、成立には野党の主張取り込みな
ど調整が必要になります。
その結果予算は膨張し財政赤字は拡大
する見込みです。
これに対して十分な財源確保がなされ
ない場合、その穴埋めは国債発行で賄
われます。
野党が新たな歳出増加を求める場合に
は、他の歳出削減や新たな増収策など
財源確保の案を示すことが重要と言え
ます。
先週の株式＆為替相場（前週末比）
日経平均：39,894円（－387円）
ドル円：157.21円
NYダウ：42,732.13㌦（－260㌦）
先週の日経平均株価
大納会(最終取引日)の日経平均株価
は4万円越えとはならなかったもの
の、大納会終値として最も高かった
1989年の3万8,915円を35年ぶりに
更新しました。
年末にかけて円安・ドル高が進行し
輸出関連株が買われたほか、2025年
相場への期待感など複合的な要因で
買われました。
⇒日本株式市場が休場だった年末年
始の米国株式市場では軟調な展開と
なりました。
インフレの長期化に対する懸念など
から1月2日まで下げが続いたのち、
3日にようやく反発しましたが年末よ
り260㌦安となっています。
昨年12月から続く上値の重さは払拭
できていません。
【資金の流れ】
ディフェンシブ株 ⇒ 輸出関連株
円 ⇒ 米ドル
「辰巳天井」株式相場のアノマリー
【解説】
株式相場の干支のアノマリー(経験則
に基づく相場の規則性)では辰巳天井
と言われ、巳年は相場が上昇して天
井を付ける傾向があるとされていま
す。
そうなればここ数年の株高が大きな
転換点を迎えるかも知れません。
【ポイント】
バブル期の最高値をつけた1989年も
巳年でした。歴史的な上昇を記録し
た23年(7,369円、28%)の勢いを引き
継ぎ上昇した24年(6,430円、19%)に
続いて、2025年も上昇が継続すると
の予想が多くなっています。
【今後の影響】
市場関係者へのアンケートでは25年
の日経平均の高値予想は4万4,156円、
強気予想の背景には賃上げと物価の
好循環が強まることへの期待感があ
ります。
そうした意味でも今年の春闘による
賃上げ率には要注目です。
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