与党との連携が視野に入る国民民主党!?…注目される減税案のゆくえ
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目次
与党との連携が視野に入る
国民民主党!?
…注目される減税案のゆくえ
衆議院選挙での与党大敗を受け、連立
政権を組むのか少数与党を基盤とした
政権維持となるかが、今後の焦点とな
ってきます。
現状、国民民主党の玉木代表は自公連
立政権には加わらないと発言していま
すが…
【鍵を握る国民民主党…】
今回の選挙では立憲民主党やれいわ
新選組も議席を大きく伸ばしました
が、政権交代を目指す立憲民主党が
与党に強力するとは考えにくく、
またれいわ新選組は9議席を確保した
に過ぎず与党がそれを政権に取り込む
意味は薄いと言えます。
そんななか7議席から28議席に大幅躍
進した国民民主党を取り込めば、自公
と合わせて243議席となり過半数を上
回ります。
玉木代表は「納得できる理屈あればい
ろんな形ある」とも 述べており、連立
政権とはならずとも、首班指名選挙で
協力を得られれば石破政権はとりあえ
ず存続します。
【103万円の壁対策…】
国民民主党は基礎控除を現状の103万
円から178万円に拡大する減税案(103
万の壁対策)を掲げています。
与党が政権維持のため国民民主党に協
力を仰ぐ際は、その交換条件としてこ
の減税策を受け入れる可能性がありま
す。
玉木代表の試算では、所得税と住民税
を合わせて、年収200万円の人は8.6万
円、年収600万円の人は15.2万円の減
税に繋がるとしています。
一定の景気浮揚効果は見込める一方で
年間35兆円程度の所得税と住民税の税
収の内、8兆円規模の税収が失われる
可能性もあるため慎重な議論が必要と
言えます。
先週の株式&為替相場(前週末比)
日経平均:38,053円(+140円)
ドル円:152.18円
NYダウ:42,052.19㌦(-62㌦)
先週の日経平均株価
先週の日経平均株価は小幅上昇と
なりました。
衆議院選挙では自民党と公明党の
両党で過半数を割り込みましたが
前の週までに与党の大苦戦を見越
して下げていたことから悪材料出
尽くしで買戻されました。
ただ週後半は三連休を前にリスク
回避の売りに押され、上げ幅は縮
小しました。
⇒10月31日の日銀金融政策決定会
合は現状維持となったものの、植
田総裁は会見で政策金利の引き上
げ時期が迫ってる点を示唆しまし
た。
これにより11月1日は同日夜に出る
米10月雇用統計や、翌週の米大統領
選に対する警戒も相まって、日経平
均は1000円超値下がりしました。
【資金の流れ】
ハイテク関連株 ⇒ 好決算株
円 ⇒ 米ドル
10月の円安は35年ぶりの下落幅、
より一層の円安に警戒感
【解説】
外国為替市場では円安・ドル高が再燃
しており、10月の円の下げ幅(9.87円)は
35年ぶりの大きさとなりました。
日銀の植田総裁は追加利上げに前向き
な姿勢を示しましたが、市場は1㌦=
160円も意識し始めています。
【ポイント】
米大統領選でトランプ氏の勝利が織り
込まれてきたことも円安の要因の一つ
です。
トランプ氏の掲げる各国への追加関税
や移民抑制策はインフレ圧力に繋がる
とされているため、米金利の上昇が連
想されている現状です。
【今後の影響】
米大統領選の結果次第では円が一段安
となる展開も予想されています。
1㌦=160円に近づいていけば、日銀の
追加利上げと為替介入への警戒感から、
株式相場や為替相場は大きく振れて荒
れやすくなる可能性もあります。
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