3つの要因で強まる歳出圧力!?…遠のく財政健全化とそのリスク

お金のコラム

こんにちは。

日々変化する経済の動向。

資産の運用や管理などにも少しでも
役立ててほしいと思い、お金のミニ
コラムをお届けします。

 

3つの要因で強まる歳出圧力!?

…遠のく財政健全化とそのリスク

各省庁が2025年度に必要な予算額を
示す概算要求が、8月30日に締め切ら
れました。

一般会計総額は117兆円超と過去最大
を更新しました。

これに基づき年末までに2025年度予
算案がまとめられます。

【強まる歳出圧力…】

概算要求では、日銀の利上げを受けた
国債の利払い費の膨張、防衛費増額を
受けた防衛費の拡大、高齢化に伴う医
療や年金などの社会保障費拡大の3つが
目立ちました。

更に要求段階で金額を示さない「事項
要求」 も多くあるため、最終的な歳出
圧力はさらに強まる見込みです。

今後は日銀の利上げにより国債の利払
い費が増え、金利上昇と財政悪化の悪
循環に陥るリスクもあります。

この点から今まで以上に歳出抑制を通
じた 財政健全化が必要な状況になって
いますが、今回の概算要求を見る限り
ではそうした動きは見られません。

【次期政権に求められること…】

9月の自民党総裁選後には今年度補
正予算が編成される可能性が高いも
のの、後に衆院選挙をにらんで巨額
の景気対策が織り込まれると見られ、

財政悪化がさらに進む可能性もあり
ます。

財政悪化は、将来への負担を高める
ことで中長期の成長期待を低下させ
経済の潜在力を低下させてしまいま
す。

また財政リスクの上昇は長期金利の
上昇、通貨価値の下落などを通じて
経済を不安定化させます。

次期政権には、お題目にとどまらな
本気の財政健全化策が求められて
おり、そうした点も総裁選における
大きな注目点となりそうです。

先週の株式&為替相場(前週末比)

日経平均:38,647円(+283円)

ドル円:146.25円

NYダウ:41,563.08㌦(+388㌦)

先週の日経平均株価

先週は3週連続の上昇となりました。

節目の38,000円を挟んでのもみ合い
が続いていますが、米エヌビディア
の決算発表も無難にこなし安心感が
広がりました。

自社株買いへの期待からトヨタが大
幅上昇するなど株主還元期待の高い
銘柄に資金が向かう流れが続いてい
ます。

⇒ジャクソンホール会議にてパウエ
ル米FRB議長がほぼ「利下げ宣言」
とも取れる発言をしたことで、9月米
FOMC(日本でいう金融政策決定会合)
での政策金利引き下げが確定的とな
りました。

金融緩和期待の高まりにより、NYダ
ウは過去最高値を更新しつつ上昇し
ました。

【資金の流れ】
ディフェンシブ株 ⇒ ハイテク株
米ドル ⇒ 円

J-FLEC始動により高まる
金融教育普及への期待

【解説】

金融や投資に関する知識の普及を目
指す金融経済教育推進機構(J-FLEC )
が8月、本格始動しました。

活動の 目玉の1つは、金融機関に属
さず中立的な立場で個人にアドバイ
スする「認定アドバイザー」の仕組
み作りです。

 

【ポイント】

J-FLECは日銀や日本証券業協会など
官民が設立。個人の金融リテラシーを
高めるために金融経済教育を広く提供
することを目指す機構です。

資産形成への助言ニーズが高まるなか
で、大きな関心が寄せられています。

 

【今後の影響】

アドバイスだけでなく個人の基礎的な
金融知識を高めるために学校や職場へ
の出張セミナーなども実施します。

認定アドバイザーが今後増え、職場な
どでの金融教育の機会が広がれば知識
普及に弾みがつくと期待されます。

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本資料は資産運用の参考となる知識構築を目的と
しており、投資勧誘を目的として作成したもの
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