日本株高を支える円安バブルと物価高!?…経済・生活実感とは乖離も

お金のコラム

こんにちは。

日々変化する経済の動向。

資産の運用や管理などにも少しでも
役立ててほしいと思い、お金のミニ
コラムをお届けします。

日本株高を支える円安バブルと物価高!?

…経済・生活実感とは乖離も

日経平均株価はさらに上昇が続き、
1989年12月29日につけた史上最高
値(38,915円)が目前に迫ってい
ます。

一方実質GDPは2四半期連続マイナス
になるなど国内経済の低迷も見られ
ます。

今後の見通しは。

 

【円安に支えられた株高…】

現在の株高は円安の要因も大きいと
言えます。円安は輸出企業の業績を
改善するばかりでなく、海外投資家
から見た日本株を割安にすることで、
日本株投資を促す効果があります。

米国は利下げに転じる観測が強まる
一方、日本はマイナス金利解除に踏
み切る姿勢を鮮明にしており、本来
であれば現在は日米の金利差縮小
期待でドル安円高に進んでもおかし
くない局面です。

ただ米国経済の堅調が続き、また
日銀はマイナス金利 解除後もゼロ
近傍の政策金利を維持する考えを
強調していることから、円安基調が
続いていると見られます。

【楽観的になり過ぎるのは…】

急速な株高の背景には円安、そして
物価高があります。

株価も名目値なので、物価が40年
ぶりの水準に達し た中で株価が
34年ぶりの史上最高値を更新する
ことは、ある意味自然な流れとも
言えます。

ただしその状態がなお続くには、
物価高と円安が持続的であることが
必要になります。

上記のように日米の金利差が縮まる
ことからいずれ円高シフトするタイ
ミングには、株価下落に備える必要
がありそうです。

足元での株価上昇 は経済や生活実感
との大きなずれが生じているとも言え、
楽観的になり過ぎるのには注意が必要
そうです。

先週の株式&為替相場(前週末比)

日経平均:38,487円(+1,590円)

ドル円:150.24円

NY株式:38,627.99㌦(-44㌦)

先週の日経平均株価

先週の日経平均株価は大幅高
3週連続の上昇となりました。

三連休明け2月13日(NISAの日)
には4桁上昇、好材料のあった
東京エレクトロンやソフトバンクG
など大型株が全体を牽引しています。

史上最高値38,915円まであと僅か
ですが海外投資家の買いに支えら
れる構図が続きます。

⇒円相場は一時1㌦=150.88円と
23年11月中旬以来、3ヶ月ぶりの
安値をつけました。

1月の米消費者物価指数(CPI、
インフレを計る指標)が市場予想
より高く、早期利下げの可能性が
後退したことが要因です。

151円台では日銀の為替介入も意識
される水準となってきます。

【資金の流れ】
バリュー株 ⇒ 大型グロース株
円 ⇒ 米ドル

世界の軍事費は過去最大に、
防衛関連株の上昇基調が続く

【解説】

国際戦略研究所(IISS)が世界軍事
情勢を分析したミリタリーバランス
24年版を公表しました。

23年の世界の軍事費は前年比9%増の
2.2兆㌦(約330兆円)と過去最大
更新しました。特に欧州の増強が目
立ちます。

【ポイント】

全体の77%にあたる118か国が増強。
ロシアのウクライナ侵攻、米中対立、
中東情勢の緊迫で抑止力の確保に
向けた兵器の増強が進みます。

日本も4%増の490億㌦と23年度予算で
大幅積み増し、全体9位となっています。

【今後の影響】

世界の防衛関連株の株価は欧州中心に
上昇基調が続きます。23年4月には防衛
関連株を組み入れたETF (上場投資信託)
も登場するなどマネー流入しやすく
なっています。

日本においても関連銘柄に注目が集まります。

****

本資料は資産運用の参考となる知識構築を目的と
しており、投資勧誘を目的として作成したもの
ではありません 。

投資に関する最終決断に関してはご自身のご判断で
行ってください。なお記載あるデータおよび表現等の
欠落・誤謬につきまして、当社は責任を負いかね
ますのでご了承ください。

****

マイホームの購入、住宅ローン、
ライフプランのご相談は
おうちの買い方相談室名古屋西店まで
お気軽にご相談ください。

すべて無料で住宅購入の夢を
サポートいたします。

無料個別相談のご予約はこちらから