バブル崩壊後の高値を一時更新した日本株だが!? …来年の見通しは
こんにちは。
日々変化する経済の動向。
資産の運用や管理などにも
少しでも役立ててほしいと思い、
今週もお金のミニコラムを
お届けします。
目次
バブル崩壊後の高値を
一時更新した日本株だが!?
…来年の見通しは
20日の日経平均株価は今年6月19日に
つけたバブル崩壊後の高値3万3,772円
を一時的に更新しました。
33年ぶりの水準です。
ただその後は円高の重しもあり下落に
転じています。
来年に掛けての見通しは?
【日本株上昇の4つの要因…】
現時点で日経平均株価は年初来28%
程度上昇していますが、主な上昇は
6月中旬までで終わっていると見られ
ます。
特に5月から6月にかけての大幅上昇
には4つの要因がありました。
❶コロナ5類への引き下げなど
規制緩和が進みインバウンド
需要の復活が成長率を押し上げた
❷4月新総裁に変わった日本銀行が
金融緩和維持のスタンスを取った
❸円安が進行し輸出関連株を中心に
追い風になった
❹東証が上場企業にPBR向上を
呼びかけたことで企業の改革期待が
強まった
です。
ただこの4つの要因は既に変調している
と言えます。
【来年の見通しは…】
日本株は9月から10月にかけて大幅
下落となりましたが、11月に入って
からは上昇傾向にあります。
ただしこれは堅調な米国株にけん引
された側面が強いと見られます。
今後米国経済の減速が進めば、ある
時点で、 株式市場での景気悪化・
業績悪化への懸念がFRBの利下げに
よる追い風を上回り、米国株が
下落に転じるこ とも予想されます。
その場合は日本株も連れ安になると
思われます。
年前半のように国内要因による
積極的な日本買いの局面が見込め
ない現状で、来年の日本株は、
より米国株に影響されやすい環境と
言えます。
先週の株式&為替相場(前週末比)
日経平均:33,625円(+40円)
ドル円:149.47円
NY株式:35,390.15㌦(+443㌦)
先週の日経平均株価
先週は4週連続の上昇となりました。
月曜と金曜の取引時間中にはバブル
崩壊後の最高値となる33,800円台に
乗せる場面もありました。
引き続き米長期金利が抑制されて
おりグロース株(成長株)や金利低下が
追い風となる半導体関連株などへ
資金流入が加速しました。
⇒米国ではFRB (日本で言う日銀)の
利上げ打ち止め観測を背景に米長期
金利が4.5%を下回る水準に抑えられ
ています。
経済統計やインフレ指標の鈍化に
加え、産油国の足並みの乱れで
原油相場が下落基調な点も意識
されています。
全体的にリスクオフムードが後退
しています。
【資金の流れ】
バリュー株 ⇒ ハイテク株
円 ⇒ 米ドル
肥大化しすぎたマグニフィセント・セブン
【解説】
23年の米国株上昇は一握りの銘柄に
けん引されており、これらの銘柄は
マグニフィセント・セブン
(壮大な7銘柄/グーグル、アマゾン、
アップル、メタ、マイクロソフト、
エヌビディア、テスラ)と呼ばれています。
【ポイント】
上記のM7の時価総額は合計で
約12兆㌦あり年初から約5兆㌦
増加しました。
一方S&P500全体の時価総額は
年初32兆㌦で現在38兆㌦です。
今年のS&P500の時価総額増加
分はほぼM7によるものであると
言えます。
【今後の影響】
M7の平均PER (利益に対する現在の
株価)は40倍を超えており、
S&P500全体(PER20倍)の2倍になって
います。極端に買われすぎているM7が
今後下落基調をたどれば、米株全体や
日本株の不振にも繋がります。
****
本資料は資産運用の参考となる知識構築を目的としており、
投資勧誘を目的として作成したものではありません 。
投資に関する最終決断に関してはご自身のご判断で
行ってください。なお記載あるデータおよび表現等の
欠落・誤謬につきまして、当社は責任を負いかねますので
ご了承ください。
****
マイホームの購入、住宅ローン、
ライフプランのご相談は
おうちの買い方相談室名古屋西店まで
お気軽にご相談ください。
すべて無料で住宅購入の夢を
サポートいたします。