日本にもデフレ脱却→インフレ継続の兆しが
台風が相次いで上陸し、
各地での影響が心配されますね。
さて、先週はお休みでしたが…
”ちょっと賢くなるお金のミニコラム”
お届けします!
目次
日本にもデフレ脱却→
インフレ継続の兆しが
【解説】
6月の現金給与総額は前年同月比
2.3%増と5月(同2.9%増)に続き
高い伸び率になりました。
上昇率が2か月連続で2%以上に
なったのは1995年以来です。
人手不足を背景に非正規雇用の
時給も上昇が続いています。
【ポイント】
政府は10月より最低賃金目安を
全国平均で時給1002円にすると
決めました。
現在の961円から41円増え、
上げ幅は過去最大となります。
フルタイム労働者だけでなく
パートやアルバイトも含め恩恵を
受けられそうです。
【今後の影響】
実質賃金指数は1.6%減と
15ヶ月連続の減少となり
賃上げがインフレ率に
追いついていない現状です。
ただ実質賃金も来年にはプラスに
転じるとの予想もあり、
賃金上昇が継続すれば本格的な
デフレ脱却が見えてきます。
先週の株式&為替相場(前週末比)
日経平均:32,473円(+281円)
ドル円:144.96円
NY株式:35,281.40㌦(+216㌦)
先週の日経平均株価
先週は不安要素が多いなかでも
底堅い展開となりました。
米国債の格下げや中国景気
悪化の鮮明化に加え、原油や
天然ガス価格の上昇でインフレ
再燃も指摘されますが
株式市場におけるリスクオフ
ムードはあまり感じられません。
円安も下値の堅さの一因と
考えられます。
⇒中国から日本への団体旅行
が約3年半ぶりに解禁されたことは、
日本株にとって追い風となりそうです。
中国人旅行客の回復により
インバウンド関連の銘柄に再び
資金が流れ込むようになれば
日本株の買い安心感も増してくる
ため、
引き続き底堅い相場展開が
期待できそうです。
【資金の流れ】
半導体関連株 ⇒ インバウンド関連株
円 ⇒ 米ドル
米中対立と世界経済の下振れリスク!?
…日本に求められる役割とは
足元の世界経済はようやく
新型コロナ問題、ウクライナ戦争と
いった歴史的大イベントの直接的な
影響から脱しつつあります。
ただ今後は米中貿易摩擦と
それによる中国経済の成長鈍化が
不安視されています。
【中国の経済成長が鈍化…】
国際通貨基金(IMF)は向こう5年の
世界の成長率は3%程度に留まる
との見通しを示しました。
過去20年間平均成長率3.8%を
大きく下回り低調な見通しです。
要因は物価高騰とそれに対する
各国の大幅金融引締めに加え、
中国経済の不振です。
昨年末のゼロコロナ政策撤廃を
受け急回復が期待されたものの、
回復は短期間で終わり足元では
失速感が強まっています。
また長期の視点では人口減少が
経済成長の足かせとなり、
約30年間10%程度の高成長を
続けてきた中国の成長率トレンドは
現在半分以下まで急速に低下して
います。
【日本の求められる役割…】
さらに中国経済の逆風となっている
のが半導体やAI分野を中心とする
米中の対立です。
トランプ前大統領が関税引き上げを
武器に中国に貿易戦争を仕掛けていた
2010年代末と比べても、
中国経済の苦境はより深刻な状況と
言えます。
米国が中国への投資、輸出規制措置を
拡大させていけば中国経済の失速
リスクはさらに高まり、ひいては
世界全体にとっての甚大な経済損失
ともなり得ます。
米中両国と経済関係が密接であり
かつ自由貿易のリーダーを自認する
日本は仲介役として期待されており、
今後も動向には要注目です。
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