激化するAIの覇権争い!? …米中対立に影響を受ける日本経済
現在はAIが最新の戦闘兵器や戦術、
作戦の策定などに利用されており、
AI技術の巧拙が軍事的覇権を大きく
左右する時代となってきています。
対立する米中の二大国と日本の
関係性について整理しました。
目次
激化するAIの覇権争い!?
…米中対立に影響を受ける日本経済
【覇権争いを続ける米中…】
現時点のAI技術においては米国が
中国を上回っていると見られる一方、
今後の技術発展では中国に優位が
あると言われます。
欧米では個人のプライバシー
保護の観点からデータ利用に
制限がありますが、
中国ではその制約が少なく、国が
民間企業のデータを集約し活用する
ことができます。
そうした中国にとって最大の弱点と
なるのはAIに欠かせない先端半導体
を自国では製造できない点です。
この弱点を突いて、米国は中国
向けの半導体輸出規制を日本、
オランダと連携して強化しており、
中国のAI技術発展に打撃と
なっています。
【影響を受け続ける日本…】
半導体製造装置に強みを持つ日本と
オランダは米国の要請に応じ、製造
装置の対中輸出禁止に動いています。
ただ日本から中国への半導体製造
装置輸出額は2021年度に9924億円で
全世界向け輸出の29%を占めていた
ため自国経済へも打撃となっています。
また米国政府はバイオ技術など他の
分野にも対中投資規制を導入しよう
としています。
こうした動きに日本がどこまでも
同調すれば日本経済への打撃も
より深刻なものになり得ます。
こうした点からも米中対立の
激化は日本経済への影響も大きく、
注視が必要と言えます。
先週の株式&為替相場(前週末比)
日経平均:32,391円(+3円)
ドル円:138.73円
NY株式:34,509.03㌦(+775㌦)
先週の日経平均株価
先週は横ばいとなりました。
週明けの10日まで5日続落となった
ことで高値警戒 感がくすぶっており、
上昇が続かない相場環境となって
います。
来週は日米で4~6月決算発表が
始まり日銀金融政策決定会合も
開催されるため、様子見が多く
不安定な値動きが続きそうです。
⇒為替は一時1㌦=137円前半まで
ドル安円高が進み、約2か月ぶりの
円高水準となりました。
米6月雇用統計が伸び悩んだことで、
高まっていた金融引締め(利上げ)
長期化不安が緩和しました。
物価系指標も落ち着いていることから
再度利上げ打ち止め観測が高まって
います。
【資金の流れ】
グロース株 ⇒ 好業績株 米ドル ⇒ 円
ハイテクブームにより3兆ドル企業が続々と
【解説】
米アップルは6月末に終値ベースで
時価総額3.05兆ドル(約433兆円)と
なり上場企業で世界初の3兆ドル越え
企業となりました。
株価は2022年末からの半年間で
約5割上昇しており、上場来高値を
更新し続けています。
【ポイント】
上昇要因の一つは
次期機種iPhone15への期待感です。
約100ドルの値上げが予想される
ものの世界で2.5億台の買換え需要が
あると見られています。
一方で売上高の半分をiPhone依存
する構図は今後の課題とも言えます。
【今後の影響】
米モルガンスタンレーからは
アップルに続き米マイクロソフトも
来年初頭までに3兆ドルを達成するとの
見方が出ています。
鍵となるのは人工知能(AI)で
今後のAIの成長から最も恩恵を
受ける企業だと指摘されています。
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