住宅ローンのボーナス払いは損?得?どっち?

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住宅ローンの返済計画を立てるとき、

月払いのみで返済するか?

ボーナス併用払いにするか?

どっちがお得なんですか?

という質問をよく受けますが、その答えは、

「どちらを選択しても損得はほとんど差がない。ほぼ変わらない」

となります。

正確に答えると本当に微々たる金額ですが、月払いのみで返済していくほうがボーナス併用払いよりも若干利息の負担額が少ないです。

下記ご参考下さい。

 

【ケーススタディ】

住宅ローン借入額3000万円・金利1.11%・返済期間35年・元利均等返済

  月払いのみ返済

ボーナス併用払い

月払2000万円

ボーナス払1000万円

毎月の返済額 86,232円 57,488円
ボーナス時の返済額(年2回) 0円

172,791円

総支払利息 6,217,585円 6,240,397円

と、このようになります。

総支払利息(35年間の合計支払利息)で比較すると

月払いのみで返済したほうが、ボーナス併用払いよりも、22,812円(6,240,397円-6,217,585円)安いです。

これだけお得ということが言えます。

 

この差をどう解釈するかです。

確かに月払いで支払った方が35年かけて合計22,812円の利息が節約できるのは事実です。

ただ、それを理由に月払い返済を選択する必要があるでしょうか?

 

それよりも、返済者本人にとって返済しやすいほうを選択するほうが

よっぽど健全な選択かなと思います。

本人のお給料体系からして、安心して返済していけるほうを選ぶべきということです。

 

注意していただきたいのが、

「月払いのみだと単純に毎月のやりくりが厳しい、家計が成り立たないのでボーナス払いに頼って毎月の返済額を少しでも抑えたい」

という安易な発想です。

もちろんその人の給与体系に合わせた返済方法を選択するべきなのですが、

そもそも月払いのみだと家計が成り立たないという理由のみでボーナス併用払いに頼ると、

将来、ボーナスの支給額が減ってしまった場合に対処できなくなるからです。

 

月払いのみでの返済が厳しいなと判断したのであれば、

その解決策としていきなりボーナス払いに頼るのではなく

そもそもの住宅ローンの借入額に無理がないかどうか、再度チェックをすることをおすすめします。

 

住宅ローンは返済がスタートしたら返し終わるまで待ったなしです。

ほとんどの人はほぼ生涯をかけて住宅ローン返済と向き合います。

長期的な視野に立ち、無理のない返済額、返済方法を選んでいきましょう。

おうちの買い方相談室 代表 岩本貴久