投資講座⑩「運用方法を使い分ける」
こんにちは。FPの辻です。
経済的に豊かな人生、ハッピーリタイアメントを実現するために必要となる投資講座の10回目。
「運用方法を使い分ける」
例えば、日本の株式に投資することを想定したとしましょう。
この場合、次の2つの方法が考えられます。
1. 自分で銘柄を選んで投資する
2. 株式投資信託等に投資する
ようは、自分で行うか、プロに任せるか?という違いです。
ここで株式投資信託等に投資する場合には、さらに次のように分けることができます。
A.インデックス運用
B.アクティブ運用
インデックス運用とは、市場平均に連動するよう運用を行う方法です。
日経平均株価などをイメージしていただくと分かりやすいかと思います。
一方、アクティブ運用とは、市場平均を上回るリターンを目指す運用方法です。
アクティブ運用で市場平均を上回るリターンを得るためには、市場平均を下回る成績の運用者の存在がなければなりません。
というのも、分かりやすく2人で考えてみると、
①伊藤さんの運用実績:20%
②田中さんの運用実績:10%
とすると、「(20%+10%)÷2」で、市場平均(インデックス):15%となります。
すなわち、田中さんの存在があるから、伊藤さんが市場平均を上回る成績を上げることができるようになるわけです。
ちなみに自身で銘柄を選択し、株式投資を行うという方法は、アクティブ運用と言えます。
上記のように負け組のおかげで勝ち組がいるという形。
そう考えると、初心者、経験の浅い人は、難しい投資方法であると言えますね。
では、株式投資信託等の話に戻りましょう。
なお、アクティブ運用は、インデックス運用に比べて、手数料・信託報酬などのコストが高くなる傾向にあります。
市場平均を超える運用を行うために、調査、管理等々にコストがかかりますからね。
そのため、少しくらい市場平均を上回る程度のことであれば、インデックス運用をしていた方がコスト差し引き後の利回りは良くなるということも覚えておきましょう。