米雇用統計にビッグサプライズ!? …意外に強い雇用環境と為替
2月3日に公表された1月分米国雇用統計では、
市場予想を大幅に上回る内容となりました。
これにより今後の金利見通しにも影響が
出ており、ドル円為替が再度円安方向に
進んでいます。
今後の見通しは?
目次
意外に強い雇用環境…
毎月第一金曜日に発表される米国雇用統計は
米経済、ひいては世界経済を占う上でも
最重要指標とされています。
今回の雇用統計では非農業雇用者増加数は
前月比+51.7万人増と事前予想(19万人程度)を
大幅に上回る増加となりました。
また失業率においては3.4%と前月(3.5%)から
低下しおよそ53年ぶりの低水準に達しました。
安定した雇用環境にも見えますが、
アマゾン1万8000人、マイクロソフト1万人など
IT産業では大規模な人員削減計画が相次いで
発表されており、
その影響を見る上でも来月の発表は
注目されます。
雇用にも変化の兆し…
今回の雇用統計を受けて、
金融市場では米政策金利のピーク見通しが
引き上げられました(さらなる景気抑制が
必要になるため)。
統計発表前は3月に4.75%~5.0%で
ピークをつけるとの見方が大半でしたが、
発表後は5月に5.0%~5.25%でピークとの
見方が強まっています。
これにより1㌦=128円台だったドル円レー トは
131円台まで一気にドル高円安が進みました。
米FRB (日本で言う日銀)が利下げに踏み切る際の
判断には雇用・景気指標が大きく関わると
言われており、為替見通しを判断する上でも
雇用統計は重要と言えます。
先週の振り返り
先週の株式&為替相場(前週末比)
日経平均:27,509円(+127円)
ドル円:131.85円
NY株式:33,926.01㌦(-52㌦)
先週の日経平均株価
先週の日経平均株価は上昇となりました。
先週は米FOMCや欧州ECB
(どちらも金融政策を決める会議)に加え
アップル、アマゾンなどの決算発表、
週末には米国雇用統計の発表など材料満載
でした。
強弱材料入り混じり動きの取れない
状況でしたが節目の27,500円を超えて
終えました。
⇒米FOMCでは0.25%の利上げが決定
されましたが、予想通りだったこともあり
株式相場に波乱はありませんでした。
利上げ停止や年内の利下げ開始はまだ
不透明ながら、市場ではすでに楽観に
傾いておりこれまで下落の大きかった
ハイテクや半導体関連株が買われています。
【資金の流れ】
決算不調銘柄 ⇒ ハイテク株 円 ⇒ 米ドル
今週の話題
まだまだ上がる?
収まらない電気代高騰の波
【解説】
本格的な冬の暖房シーズンをに入り、
昨年からの資源高による電気代高騰が
家計を圧迫し始めています。
特に 直近増えていたオール電化住宅においては
その影響は大きく、ひいては日本経済全体の
足かせとなり得ます。
【ポイント】
電力自由化後の料金プランを選択している
場合、従来の規制料金(上限が設定)とは違い
各社の判断で値上げ 可能なため資源高を
反映し一気に電気代が上昇しています。
地域により昨年の倍近くになるケースも
あります。
【今後の影響】
資源価格はピーク時に比べ、
落ち着き始めているが先行き不透明。
大手電力10社中7社は経営を安定させるため
4月頃に平均28%~45%の値上げを
予定しており、
政府の支援策でも抑えきれず今後も
電気代は上昇見込みです。
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