構造的な賃上げは実現するのか!? …足元は実質賃金マイナスが続く
23年の春季労使交渉(春闘)が始まりました。
日本でも歴史的な物価上昇が起きる中で
持続的な賃金上昇が実現すれば
デフレ脱却にも繋がります。
賃上げの動きは広がるか、
注目が集まっています。
目次
実質賃金はマイナス…
日本でも4%台(41年ぶりの水準)の
インフレに見舞われていますが、
それに呼応し、大幅賃上げの意向を
前倒しで発表する企業も出てきています。
春闘でも大企業に関しては2%台後半から
3%程度の賃上げも予想されており、
これが実現すれば1998年(2.66%)以来の
高水準となります。
ただ定期昇給分を除くベースアップ率は
0.8%程度と見られており、実質賃金
(賃金-インフレ)はマイナスの状況が
続きそうです。
日本のでは賃金は一度上げると下げ難い
側面があり、中小企業では慎重にならざるを
得ないと言えます。
雇用体系にも変化の兆し…
新卒一括採用、年功序列型給与、終身雇用
などといった日本の伝統的な雇用環境は、
かつては日本の高成長を支えてきました。
しかし現在ではそれらが経済の潜在力向上を
妨げ、賃金上昇を阻んでいると言えます。
これに対し岸田政権も施政方針演説で
構造的な賃上げを実現するため、
6月までに職務給(ジョブ型)を確立するための
モデルを示すと発言しました。
一気に米国のような完全なジョブ型雇用に
移行することはなさそうですが、
これまでの年功序列を改め、業績や成果を
重視していく流れは今後ますます大きく
なりそうです。
先週の振り返り
先週の株式&為替相場(前週末比)
日経平均:27,382円(+829円)
ドル円:129.86円円
NY株式:33,978.08㌦(+603㌦)
先週の日経平均株価
先週は堅調な米国株式市場の動きを反映し、
大幅上昇となりました。
節目の 27,000円も上回ったことで
安心感も出始め下値も堅い値動きと
なっています。
12月中旬以来の水準まできており
昨年末の暴落を取り戻した形です。
主力企業の3Q決算に注目が集まっています。
⇒1月31日~2月1日にかけて米FOMC
(金融政策を決める会議)があります。
今回は利上げ幅が前回の0.5%から0.25%に
引き下げられるとの見方が強まっていますが、
ネガティブサプライズ(=利上げ幅0.5%)と
なると失望売りも強くなりそうです。
結果に要注目です。
【資金の流れ】
半導体関連株 ⇒ 輸出関連株 円 ⇒ 米ドル
今週の話題
中国11億人がコロナ免疫獲得で
経済再加速
【解説】
中国では年末にゼロコロナ政策を
転換した事で一気に経済再開→景気回復が
起きています。
中国株はこの14年間で最も急激かつ大幅な
上昇となっており、クレディ・スイスも
有望な投資先としてレポートを出しています。
【ポイント】
中国国内ではすでに約80%(=約11.3億人)の人が
感染したと見られ、多くの国民が免疫を得たと
言えます。
一方効果が高いとされる米欧制ワクチンは
ほぼ普及しておらず、変異型発生による
再拡大のリスクは燻ります。
【今後の影響】
22年通年のGDP成長率(=経済の成長率)は
政府目標5.5%を大幅に下回る3.0%と
なりました。
しかし経済再開による景気回復と政府の
強力な景気刺激策により23年は5.1%程度の
成長率になると見込まれています。
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