どうなる!?2023年の住宅ローン金利!?
新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。
昨年末は、
住宅購入を検討している人にとって
最後にビッグニュースがありましたね。
日銀が、長期金利の変動幅をこれまで
0.25%程度としていたところ、
変動許容幅を0.5%程度に拡大する、と
発表しました。
これが事実上の利上げという見方で
年末のニュースはもちきりでした。
これを受けてやはり気になるのは
住宅ローン金利の動向です。
今回の日銀の発表をどのように解釈をして、
今からどのような住宅ローンを組めば
良いのでしょうか?
目次
住宅金利の動向
まず情報を整理するとポイントは、
・今回日銀から正式発表されたのは
“長期金利”の変動幅に関すること
・住宅ローンの固定金利は
“長期金利”を指標に設定
です。
長きに渡り低く抑えられてきた
長期金利の上限がついに上がりました。
これを受けて、年内のうちに銀行の大手五行
(三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、
りそな銀行、三井住友信託銀行)は
固定金利の大幅利上げを実施すると
発表しました。
この流れは止められないですね。
大手五行の実施にならい、
全国の銀行の住宅ローン固定金利は
今後上昇傾向と見られていますね。
一方、変動金利の動向はどうでしょうか?
変動金利の特徴はというと、
・住宅ローン変動金利は日銀の政策金利
(短期金利)を指標に設定
です。
ということは、
今回発表された修正では、
住宅ローン変動金利には
直接の影響はありません。
各銀行の変動金利の動向を確認しても、
1月実行の金利はこれまでと状況が
変わっていません。
固定金利が上昇し、
変動金利はそのまま
ここだけをピックアップすると、
固定金利と変動金利の金利差が
拡がったことになります。
この見た目からの判断だと、
どうしてもこれまで以上に、
「固定金利が高い、変動金利が低い」
という解釈をしてしまいがちです。
ここが危険かなと思っています。
長期?短期?金利条件の特徴
住宅ローン金利に限らずですが、
金利の動向を方向付ける特徴の
ひとつとして、
長期が世の中に敏感
短期が世の中に鈍感
というのが挙げられます。
お金を貸す側の銀行の立場からすると、
長期の金利条件を約束する方が
当然慎重になり、かつ、世の中の変化に
敏感に反応します。
一方で、短期の金利条件を約束するほうが
長期に比べて気が楽でしょうし、
世の中の変化に敏感に反応しなくても
後から条件変更すればよし、です。
ということは、今回の住宅ローン金利条件も、
固定金利が先に上昇、変動金利は据え置き、と
なっていますが、当然と言えば当然の結果の
動きと言えるでしょう。
現在の固定金利と変動金利の金利差だけで
判断するというのは危うい発想です。
変動金利の動向は?
では、今後はどうなのか?
変動金利は今から上昇していくのか?
ですが、これも以前からと考えは変わらず
「いつかは上がる」です。
その“いつか”というのが、
「物価上昇」、「円安ドル高」、
「日銀の長期金利見直し」
などの背景からすると、
そんなに先の話ではなくなってきたな
という意見が増えてきていますね。
変動金利は上がらない説も当然あります。
変動金利はまだ上がらない、
何故なら日本の景気は回復していないから、
何故なら日本人のお給料が上がっていないから、
何故なら変動金利が上がると返済に困る人が
圧倒的に多いから、等々。
それぞれに根拠があります。
ただ、本当にそうでしょうか?
事実、今回、去年末の日銀の発表を
予測できていた人はいません。
いつかはこうなるだろうなと
予測をしていた人たちも、
このタイミング!?と
例外なく皆、面食らっていましたよね。
当然私もビックリしました笑( ´∀` )
固定金利?変動金利?
どちらが正解?
で、あれば結局のところ住宅ローンは
固定金利が良いのか?
変動金利が良いのか?
どっちなんでしょうか?
正解がどちらかを正しく当てることは
できません。
どちらかを選ぶ際には予測しなければならず、
予測はあくまでも予測なので二択のうち
どちらかは外れです。
やっかいなのは、人は自分にとって
都合の良いほうを信じたくなるので、
“変動金利は上がらない、
何故ならば…”を信じがちの傾向にあります。
平成の時代に住宅ローンを
向き合ってきた人たちは、
これまで続いていた低金利の恩恵を
受けることができました。
これまでを振り返れば変動金利を
選択して正解だったと言えるでしょう。
今年住宅購入を考えている方へ
しかし今から住宅ローン返済を
始める人がこれと同じ選択で良いかどうかは
微妙です。
原点に立ち返ると、住宅ローンを選ぶ際に
一番大切なのは、
ローンを返済しながらゆとりある生活を
維持できるか?です。
損得も大切ですが、一番はこれです。
固定金利を選択して仮に将来後悔
(金利が上昇しなかった)しても、
ゆとりある生活が維持できれば
それでよし。
そう思えればやはり固定金利が安心です。
変動金利を選択する場合は、
仮に金利上昇しても
対処できるかどうか?のチェックが重要。
金利上昇に耐えきれない家計の場合は
変動金利を選ぶべきではありません。
これは金利が上がるかどうかの予測の問題
ではなく家計の問題です。
今年、住宅購入をお考えの方、
まずは住宅ローンとの向き合い方をしっかりと
判断するため是非当店にご相談ください。
専門のコンサルタントが、
皆さんの立場に寄り添い、
親身になってご相談を承っています。
ご相談予約をお待ちしています。
おうちの買い方相談室名古屋西店 代表 岩本貴久