NISA拡充の背景…国策として力を入れるスタートアップ育成!?
政府は年末までにNISA拡充策を決定し
2023年度税制改正大綱に反映させる
予定です。
ここ数年でよく耳にするようになった
NISA(少額投資非課税制度)。
気になっている方も多いのでは?^_^
こんにちは!
ちょっと賢くなるお金のミニコラムとして
最新の経済情報などを紹介しています!
今回の注目トピックはNISA拡充の背景に
ついてです。
その背景のひとつ にあるのは
日本型イノベーション創出に向けた
スタートアップ支援です。
この国策の意図を考えます。
目次
国策として力を入れるスタートアップ育成⁉︎
…NISA拡充の背景
【日本型イノベーション創出に向け…】
スタートアップの育成については、
先週末に成立した第2次補正予算に
過去最大規模となる1兆円が計上されました。
育成5か年計画として打ち立てられ、2027年度に
①スタートアップへの投資額10倍超(10兆円) |
②ユニコーン企業100社 |
③スタートアップ10万社創出 |
④シリコンバレーなど海外への派遣人数1000人 |
などといった数値目標が多く掲げられています。
最終目標はイノベーションの創出を通じた
日本経済の生産性向上と成長力強化ですが、
そのために新しい技術や産業を生み出す
スタートアップを強力に支援する姿勢です。
【個人マネーを株式市場に…】
この育成計画の一つとして、
個人のリスクマネーを企業成長に
利用するための柱が資産所得倍増プランです。
NISA(少額投資非課税制度)の投資上限
引き上げ、投資期間の恒久化、制度の恒久化を
通じて今後5年で口座数および投資額を2倍
まで引き上げる計画です。
ただNISAの規模は家計金融資産全体の
2.8%に過ぎずこれだけでは不十分と言えます。
NISA倍増にとどまらず、
個人金融資産を株式市場に向かわせ
企業の成長を支えるような取り組みを
広範囲に進めていく必要があり、
そうした具体策の策定が期待されています。
先週の振り返り
先週の株式&為替相場(前週末比)
日経平均:27,777円(-506円)
ドル円:134.26円
NY株式:34,429.88㌦(+87㌦)
先週の日経平均株価
先週は世界経済の動向に影響を受け
軟調でした。
週前半は中国のゼロコロナ政策に対する
混乱が世界の物流にも悪影響を及ぼすとの
見方が強まり、
米国株も大きく崩れた事から
日本株も売られました。
ただ続落する中でも下落幅は限定的であり
底堅さが見られる展開でした。
⇒米国では来週13~14日
FOMC(金融政策を決める会議)を前に
様子見姿勢が強まっています。
ただパウエル議長が早ければ12月から
利上げ幅を縮小する旨の発言している事から
警戒感は高くありません。
また円高(ドル安)は米国株の支援材料と
なっており下値は堅そうです。
【資金の流れ】
輸出関連株 ⇒ 好決算株 米ドル ⇒ 円
今週の話題
暗号資産界のリーマンショック、
FTX破綻が招くバブル崩壊
【解説】
暗号資産取引所大手のFTXが破綻したことで
暗号資産貸付の米ブロックファイも
連鎖破綻しました。
2021年 11月に3兆㌦(約420兆円)を
超えていた暗号資産の時価総額は
1年で2兆㌦(280兆円)が吹き飛びました。
【ポイント】
5月にステーブルコイン
(仮想通貨を安定させる為の裏付け資産)の
テラが暴落した事で元本は
保全されているとの期待が裏切られ
仮想通貨の信頼が揺らぎました。
利用者は保護されず大きな損失を
被ることとなりました。
【今後の影響】
投機による値動きが激しく決済利用には
適さないことが改めて浮き彫りとなりました。
IMF(国際通貨基金) からもより批判的な
目で判断し強力な規制が必要と
述べている事から、欧米当局も規制強化に
動きそうです。
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本資料は資産運用の参考となる知識構築を
目的としており、投資勧誘を目的として
作成したものではありません 。
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