健康状態が悪い人は住宅ローンが借りれない!?
こんにちは。おうちの買い方相談室の岩本です。
住宅ローンを借りるためには銀行から借り入れの承認を得る必要があります。
この承認を得る作業のことを“住宅ローン審査”と呼びますが、
健康状態が悪い人は、この住宅ローン審査に通らないことがある、つまり住宅ローンが借りられない場合があることをご存じでしょうか?
今回は、そのことについて解説します。
住宅ローン審査は銀行が住宅ローンを貸し出しするにあたり、
「この人にお金を貸しても大丈夫か?」を判断することが目的です。
ということは銀行の視点がどこにあるか?というと、
「貸したお金をちゃんと返してもらえるか?」です。
つまり、借入を希望する皆さんの返済能力を見られるという訳です。
「年収がどれくらいか?」
「お勤め先の会社はどんなところか?」
「勤続年数は何年くらいか?」
等々。
銀行サイドに、
「この人にお金を貸しても、しっかりと返してもらえそうだ」
という判断をしてもらい、ようやく住宅ローンを貸してもらう約束を取り付けるのです。
一方、この審査の一連の流れで「団体信用生命保険の告知書」というものも提出します。
そもそも団体信用生命保険というのは、住宅ローン保険のことを意味しますが、
これは住宅ローンを借りた人が返済の途中で死亡してしまった場合に、
その時点で残っている住宅ローンを消滅させるための保険です。
これは、万が一の場合に残された家族が住宅ローンの返済に苦しまないようにするために必要な保険とされていますが、
銀行側にとっても、住宅ローンを借りた本人が死亡してしまった場合に団体信用生命保険で残りの残高を補填するという目的がありますので
銀行側にとっても必要な保険と言えます。
ほとんど例外なく、住宅ローンを借り入れする際にはこの団体信用生命保険の加入が義務付けられています。
そして、この団体信用生命保険に加入するためには審査があり、
それが一般の生命保険などに加入するときにも必要とされる「告知書」と呼ばれる書面を提出することです。
(※一般の生命保険などに比べて「告知書」の審査基準は緩いです)
生命保険などの申し込み手続きをしたことがある方は、この「告知書」を書いた経験があると思いますが、
この書面には本人の健康状態を正しく記入しなければいけません。質問に正直に答える必要があります。
記入の内容は主に下記の3点です。
①過去三カ月以内に、治療を受けたことがあるか?
②過去三年以内に、重い病気で手術や入院をしたことがあるか?
③身体に障害があるか?
です。
②の重い病気とは、実際の告知書には具体的な病気リストの記載がありますので
そのリストに該当する病気をしたことがあるかどうかを記入します。
具体的な病名についてはここでは省略させて頂きます。
上記の三つの質問にすべて「いいえ」で答えることができれば、まず問題なく団体信用生命保険に加入できます。
上記の三つの質問のどれかに「はい」と答える場合は、団体信用生命保険の加入が不確実です。
不確実とは、その内容によって加入できる場合もあれば、困難な場合もある、ということです。
つまり、上記の質問のどれかに「はい」と答える人は、最悪の場合、団体信用生命保険の加入ができなくなり
団体信用生命保険に加入できないということは、住宅ローンが借りられないということです。
何故なら、住宅ローンの借入の条件に団体信用生命保険の加入が義務付けられているからです。
このように住宅ローンの返済能力がじゅうぶんな年収の方であっても、
本人の健康状態が原因で団体信用生命保険に加入できず住宅ローンが借りられない、という方はたくさんいます。
私はそのような方たちを何人も見てきました。
では、このような人たちは、住宅購入そのものをあきらめなければいけないのか!?
それまで夢のマイホームの計画を楽しく進めてきて最後の最後で、そんな理由で住宅計画にリセットボタンを押さなければならない、
マイホーム計画を断念なんて、そんな悲劇とても受け入れられません。
では、そのような状態になってしまった場合、どんな対処方法があるのでしょうか?
次回はその解決方法について解説したいと思います。
おうちの買い方相談室名古屋店 代表 岩本貴久