【住宅ローン】つなぎ融資について理解しよう
こんにちは。ファイナンシャルプランナーの木山翔太郎です。
またコロナウィルスの感染者数が増えて来ており、これからの寒い時期、どこまで感染者が増えるのか心配ですね。マスク生活にもすっかり慣れましたが、寒いと息でなにかと眼鏡が曇り、難儀しております。
さて、今回はつなぎ融資について、お話していきたいと思います。
住宅を購入される時、大半の方が住宅ローンを利用してお家を建てられると思いますが、金融機関から資金を融資されるのはいつでしょうか。
住宅ローンは完成したお家を担保として、融資されるお金です。
したがって当然、お家が完成しないことには金融機関もお金は貸してくれません。
建売住宅を購入する場合は、すでにお家は完成しているので、購入する建売住宅を抵当に入れ、住宅ローンを利用してお家を購入することができますが、ハウスメーカーでお家を建てる場合は、少し事情が違います。
ハウスメーカーで土地から購入し、お家を建てる場合、以下のような流れで支払いが発生します。
- 土地購入代金の支払い⇒②ハウスメーカーと契約⇒③着工時金の支払い⇒④上棟時金の支払⇒⑤竣工(引渡)時金の支払い
金融機関から融資を受けられるのは、建物が完成した⑤竣工(引渡)時金の支払いタイミングです。したがって①~④の支払い時には金融機関から住宅ローン融資は受けられません。
そこで利用することになるのが、つなぎ融資です。
つなぎ融資は住宅ローン融資での返済を前提にした無担保の融資です。①~④の支払いはつなぎ融資を利用することで支払うことができます。
しかしつなぎ融資は無担保の融資です。当然、貸付利率は通常の住宅ローンより高いものになります。一般的には2.75%~3.5%程度の利率が付きます。
例えば6000万円の住宅計画で、土地代金が3000万円、建物代金が3000万円の場合、どのくらいの利息が付くか計算してみたいと思います。
前提条件は土地購入から6カ月後の建物完成で、つなぎ融資の利率は3%とします。
- 土地の購入(建物完成6カ月前)
3000万円×3%÷365日×180日=443,835円
- ハウスメーカーとの契約(建物完成6カ月前)
300万円×3%÷365日×180日=44,383円
- 着工時金の支払い(建物完成5カ月前)
900万円×3%÷365日×150日=110,958円
- 上棟時金の支払い(建物完成2カ月前)
900万円×3%÷365日×60日=44,383円
合計の支払い利息は643,559円です。
利息だけでこの金額です。
ちなみにこの利息の大半を占めているのが、土地の利息代金です。
金額が大きく、借り入れている期間も長いため、利息額が膨らみやすい傾向があります。
利息は何も生まないお金です。少しでも削減して、お家にお金を充てたいですよね。
上記の試算例のように土地代金が高めの場合、土地先行融資という方法があります。
この方法を利用することで、支払い利息を抑えることができます。
土地先行融資については、長くなるため、また次回のブログにてお話ししたいと思います。
次回もお楽しみに。