物価上昇が続く背景と家計への影響とは!? …基調的な物価は低下傾向
こんにちは。
日々変化する経済の動向。
資産の運用や管理などにも少しでも
役立ててほしいと思い、お金のミニ
コラムをお届けします。
目次
物価上昇が続く背景と
家計への影響とは!?
…基調的な物価は低下傾向
総務省が1月31日に発表した1月
東京都区部消費者物価指数(全国
の物価の先行指標)は前年同月比
で 3.4%上昇と市場予想(3.0%)を
上回る伸びでした。
再びインフレ圧力が高まっている
背景とは。
【コメとガソリン価格が高い伸び…】
生鮮食品の値上がり分を除くコア
CPIに関しても前年同月比+2.5%
と高い伸びでした。
特に食料品においてはコメの価格
高騰に歯止めが掛からず、前年同
月比+70.7%と全体を押し上げて
います。
また政府が12月から補助金を削減
したことが影響し、ガソリン価格
も+5.3%と高い伸びになりました。
この上昇率が続くと仮定すると
コメとガソリンだけでも年間で
14,673円の家計負担増となる計算
です。
これに対し政府は 凶作時などに限
定されていた政府備蓄米の放出を
検討しており、今後の状況を見て
判断する見通しです。
【基調的な物価は低下傾向…】
一方で、サービス価格は前年同月比
+0.6%(12月は+1.0%)となるなど
基調的な物価の上昇率は低下傾向で
す。
足もとの消費者物価上昇率が上振れ
ているのは、コメの価格高騰や政府
のガソリン補助金削減などの一時的
な要因と円安による輸入物価上昇(コ
ストプッシュ)によるところが大きく、
円安が一巡すれば低下 していくと見
られます。
サービス価格上昇率が下振れしてい
ることは、物価上昇の影響を受けた
賃金上昇率の高まりが持続していく
との姿が実現できていないことを意
味しており、景気動向には不安が残
ります。
先週の株式&為替相場(前週末比)
日経平均:39,572円(-359円)
ドル円:154.82円
NYダウ:44,544.66㌦(+120㌦)
先週の日経平均株価
先週の日経平均株価は軟調な展開
となりました。
中国発の生成AIによる脅威が懸念
されショック安で始まった日本株
相場は、半導体セクターの値崩れ
によって一時39,000円を割り込み
ました。
影響は次第に縮小し週後半は上昇
しましたが、前半の下げが大きく
週間では下落となりました。
⇒中国新興企業DeepSeek (ディープ
シーク)の開発するAIが米国テック企
業に脅威になるとの見方が浮上し、
ハイテク株が強烈に売り込まれまし
た。
27日には米エヌビディアが1日で約
17%下落しましたがその後は切り返
して上昇、本格的な大暴落には発展
しませんでした。
【資金の流れ】
ハイテク株 ⇒ ディフェンシブ関連株
円 ⇒ 米ドル
大荒れのフジテレビと高騰する株価
【解説】
芸能人と元所属女性アナウンサーを
巡る問題により70社以上の企業が
CM提供を停止する事態に追い込ま
れたフジテレビ。
広告収入は233億円減少する見通し
を発表しましたが、株価は騒動前
から4割程度上昇しています。
【ポイント】
株高の要因は東京の一等地に複数の
不動産を所有する不動産事業。
またアクティビスト個人投資家の田端
氏 (元zozo執行役員)やホリエモンなど
影響力を持つ著名人が購入を公言した
ことなども呼び水となっています。
【今後の影響】
株価がPBR1倍割れ(保有している資産
額に対して割安に買える水準)の現状で
は不動産の含み益に着目した買いが続
きそうです。
一方で短期目線の投資家や海外勢の保
有が多く、値動きが荒くなるため注意
が必要です。
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本資料は資産運用の参考となる知識構築を目的と
しており、投資勧誘を目的として作成したもの
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