日米金利差は縮小に向かうも円安は止まらず!? ◆ …日米の金利見通し
こんにちは。
日々変化する経済の動向。
資産の運用や管理などにも少しでも
役立ててほしいと思い、お金のミニ
コラムをお届けします。
目次
日米金利差は縮小に向かうも円安は止まらず!?
…日米の金利見通し
昨年末からの外国為替市場ではドル高
・円安傾向が続いています。
日本=利上げ、米国=利下げの構図で
日米金利差が縮まり円高圧力が掛かる
とも予想されますが、今後の日米金融
政策見通しをまとめてみます。
【日銀は利上げに対し慎重…】
日本では円安の流れが続くなか、2025
年の消費者物価上昇率(インフレ率)は
前年比2%台後半を中心とする動きが
続くと見込まれています。
一方で、2024年に急速に高まった賃
金上昇率は2025年も高水準を維持す
るものの加速感は失われることが想
定されます。
足元では未だ実質賃金(賃金上昇率-
インフレ率、物価 上昇を加味した賃
金の上昇)がマイナスの状況が続いて
おり、個人消費の低迷が鮮明な状況
です。
今年の賃上げはこの状況を覆すレベ
ルには届かず、日本銀行は利上げに
対し慎重にならざるを得ないと見ら
れます。
【米国では利下げが鈍化…】
米国ではトランプ次期政権による貿
易や移民政策の変更により、インフ
レ率がなかなか低下していかずに高
止まりする懸念があることから、米
FRB (日本で言う日銀)は利下げペース
を緩めると見られます。
市場関係者の予想では今年最初の利
下げは早くても5月になり年内の利上
げは1回になる確率が50%以上、とも
言われています。
上記の要因から、2025年は日米金利
差が縮小に向かう流れは変わらない
ものの、縮小ペースが従来の予想よ
りも遅れることによりドル高・円安
の構図が崩れにくいとの想定が多く
なっています。
先週の株式&為替相場(前週末比)
日経平均:39,190円(-704円)
ドル円:157.88円
NYダウ:41,938.45㌦(-794㌦)
先週の日経平均株価
2025年初週の日経平均株価は、米長
金利の上昇と米国の政策動向に振り
回され下落となりました。
週前半は半導体株主導で一時4万円に
乗せたものの、その後は様子見姿勢
で膠着。
週後半は バイデン大統領による日本
製鉄のUSスチール買収阻止やAI半導
体輸出規制により下落基調でした。
⇒外国為替市場ではドル高傾向が続
いています。米10年債利回り(=長期
金利)が一時4.69%と2024年の最高水
準(4.73%)に迫りドルの先高感が再燃
したことが要因です。
一方日本の長期金利も一時1.2%と約
14年ぶりの高さですが、あまり円買
いには繋がっていません。
【資金の流れ】
ハイテク関連株 ⇒ ディフェンシブ株
円 ⇒ 米ドル
ロシアのウクライナ侵略は年内停戦に向かう可能性
【解説】
今年の国際情勢における注目点は
トランプ次期大統領の仲介により
ロシアとウクライナを停戦に持ち
込めるか。
1月20日の就任後、巨額のウクラ
イナ支援を削減したいトランプ氏
は直ちにプーチン大統領と会談す
る方針。
【ポイント】
力による平和を掲げるトランプ氏
から脅しに近い強い停戦圧力をか
けられればロシアも妥協に傾く可
能性あり。
和平交渉を望むロシア国民や、経
済悪化と極右勢力台頭に悩む欧州
諸国も停戦交渉を後押しすると見
られます。
【今後の影響】
ただ仮に停戦交渉が決裂すれば、
欧米がロシア産石油や天然ガスの
輸出に科した制裁の一部解除も遠
のきます。
その場合は世界に広がったインフ
レの収束が遅れ、世界経済と金融
市場の重しとなり続ける懸念があ
ります。
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