追加関税実施に本気度を見せるトランプ氏!?…米経済への悪影響も
こんにちは。
日々変化する経済の動向。
資産の運用や管理などにも少しでも
役立ててほしいと思い、お金のミニ
コラムをお届けします。
目次
追加関税実施に本気度を見せるトランプ氏!?
…米経済への悪影響も
トランプ氏は25日、2025年1月20日の
就任初日に、中国に対して(現在の7.5
~25%に加え)一律10%、 メキシコと
カナダに一律25%の関税を課す考えを
示しました。
トランプ氏の意図と米経済への影響は?
【今後更なる追加関税も…】
今回の三国に対する追加関税の理由に
トランプ氏が挙げているのは、フェン
タニル(合成麻薬)取り締まりや移民の
対応が十分ではない、ということです。
トランプ氏が選挙公約に掲げてきた貿
易赤字を減少させる ための措置(中国か
らの輸入品に一律60%超の関税、その
他地域からの輸入品に一律10%~20%
の関税) とは別の理由となっており、
今回のように個別の問題で相手国に対
応を促すために別途、一律課税を課す
のであれば追加関税は相当規模に達し
てしまいます。
この点はまだ明確ではないため今後の
動向には注目です。
【追加関税の影響…】
今回衝撃的だったのは、敵対関係にあ
る中国だけでなく、自由貿易協定を締
結しているカナダとメキシコに対して
も、突然25%の一律課税を打ち出した
ことです。
追加関税実施に向けたトランプ氏の本
気度を見せつけられた形で、日本や欧
州連合(EU )も次の追加関税対象となる
可能性が俄然高まりました。
ただ追加関税は貿易赤字減少には繋が
るものの、海外部品を使って生産する
米国企業には大きな打撃となります。
また、輸入品価格の上昇は米国民の生
活費上昇にも繋がります。そうした点
で米経済への悪影響も懸念されます。
先週の株式&為替相場(前週末比)
日経平均:38,208円(-75円)
ドル円:149.66円
NYダウ:44,910.65㌦(+614㌦)
先週の日経平均株価
先週は小幅下落、依然上値の重さが
意識されています。
週明けは上昇基調だったものの、トラ
ンプ氏が中国、メキシコ、カナダに関
税を課すとSNSで発信したことが話題
となりトランプ・リスクを警戒した売
りが多くなりました。
手控えムードの強い地合いが続きそう
です。
⇒円買いドル売りが強まっており、円
相場は1㌦=149円台と1か月ぶりの高
値をつけました。
トランプ氏が勝利した米大統領選後の
円下落は帳消しとなりました。
他の主な通貨は対ドルで下落したまま
で、日銀の12月追加利上げを見据えた
円の相対的な強さが目立っています。
【資金の流れ】
半導体関連株 ⇒ 好決算株
米ドル ⇒ 円
年末株高のアノマリー「掉尾の一振」はあるか
【解説】
今年後半は上値の重さが目立った日
本株ですが、年末株高を指す掉尾の
一振という相場格言もあります。
また米S&P500指数においても、10
月以降年末にかけて上昇率が大きく
なる傾向は顕著で、期待感が高まり
ます。
【ポイント】
12月のiDeCo制度改正(一部の会社員や
公務員の拠出限度額が月1.2万円から月
2万円に拡大)も追い風です。
拠出額拡大や新規開設の申し込みも増
加しており、年末まで駆け込みで投資
に回る個人マネーが増えそうです。
【今後の影響】
戦後の日経平均の月間騰落率では12月
は12か月中4番目の上昇率となります。
加えて1月はトップの上昇率となってお
り年末年始は上昇しやすいという経験
則にも繋がっています。
ただあくまで経験則、過信は禁物です。
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本資料は資産運用の参考となる知識構築を目的と
しており、投資勧誘を目的として作成したもの
ではありません 。
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