将来世代の貰える年金水準へも影響!?…在職老齢年金制度の見直し
こんにちは。
日々変化する経済の動向。
資産の運用や管理などにも少しでも
役立ててほしいと思い、お金のミニ
コラムをお届けします。
目次
将来世代の貰える年金水準へも影響!?
…在職老齢年金制度の見直し
103万円の年収の壁問題が注目を集め
ていますが、一定の収入がある高齢者
への公的年金給付を減額する在職老齢
年金制度も、高齢者の勤労意欲を削ぎ
人手不足問題に繋がっています。
見直しの方針とは。
【労働意欲を削ぐ在職老齢年金制度…】
現在の在職老齢年金制度のもとでは、
働く65歳以上の人は賃金と年金の合計
が月額50万円を上回る場合に、上回っ
た分の半額、年金給付額が減らされま
す。
賃金の高い人は年金給付額がゼロにな
ることもあります。
高齢者の勤労意欲を削ぎ、働き控えに
も繋がるため、厚生労働省は来年の5年
に一度の年金制度改革で制度 を見直す
方針です。
今回の見直しでは年金が減らされる基
準を現在の50万円から、62万円や71万
円へ引き上げる案が検討されています。
また在職老齢年金制度の廃止も選択肢
の一つとして検討されている模様です。
【世代間の利害の衝突に…】
ただ、高齢者の働き控えを緩和する
ために在職老齢年金制度を見直せば、
年金財政が圧迫され、新たな財源確
保が必要となります。
2022年度末時点で、減額の総額は年
間4千億円以上だったため、在職老齢
年金制度を廃止する場合にはこの規
模で給付の増加が生じます。
これには将来世代の年金給付水準を
引き下げることや、現役世代で高所
得の会社員らの保険料負担を増やす
案が検討されています。
世代間での利害の衝突にも繋がるた
め慎重な議論が必要です。
年金に期待が持てなくなることから
資産運用の重要性も増しそうです。
先週の株式&為替相場(前週末比)
日経平均:38,283円(-359円)
ドル円:154.86円
NYダウ:44,296.51㌦(+852㌦)
先週の日経平均株価
先週は小幅下落、上値の重さが顕著と
なる展開でした。
トランプ・トレード一巡や決算シーズ
ンの通過により買い材料が乏しく、一
時節目の38000円を下回る場面もあり
ました。
AI関連株などは底堅さを維持している
ものの、米国株の上昇頼みの状況は目
先も続きそうです。
⇒注目された米エヌビディアの決算発
表はやや不発気味だったものの、米国
株式市場は堅調を維持しています。
11月は3指数(NYダウ、S&P500、NAS
DAQ )揃って史上最高値を更新しており、
株高の中での年末商戦も活況が見込まれ
ています。
下げづらい環境が続きます。
【資金の流れ】
グロース株 ⇒ 好決算株
円 ⇒ 米ドル
好決算も株価の上がらなかった米エヌビディア
【解説】
米株式市場における年内最後の注目
イベントとされていた半導体大手エ
ヌビディアの決算発表。
売上高は前年同期比94%増と市場予
想を上回ったものの、発表後の時間
外取引では5%安まで売られる展開
となりました。
【ポイント】
売上高成長率について、25年1月期は
前期に比べ2倍以上となるものの、26
年49%・27年20%と低下していき30
年代には10%台になるとの長期予想
です。
足元の高い株価を維持し続けられるか
不安視する声もあります。
【今後の影響】
エヌビディアの高成長に市場の慣れが
出てきた現在、決算が好感されるハー
ドルは格段に高くなっています。
生成AI向け需要の強さを追い風に良好
な事業環境は続く見通しですが、株価
上昇の勢いを保てるか要注目です。
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本資料は資産運用の参考となる知識構築を目的と
しており、投資勧誘を目的として作成したもの
ではありません 。
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