実質賃金が再びマイナス基調!?…最低賃金引上げ議論と年収の壁問題

お金のコラム

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日々変化する経済の動向。

資産の運用や管理などにも少しでも
役立ててほしいと思い、お金のミニ
コラムをお届けします。

実質賃金が再びマイナス基調!?

…最低賃金引上げ議論と年収の壁問題

厚生労働省は11月7日に9月分毎月勤
労統計を発表、実質賃金は前年同月比
-0.1%とわずかなマイナスとなりまし
た。

個人消費を本格的に回復させるために
はプラス転換が必要となりますが今後
の見通しは?

 

【足元の実質賃金はマイナス…】

名目賃金からインフレ率を差し引いた
実質賃金がマイナスだと、物価上昇に
賃上げが追い付いていないことになる
ため生活の質が悪化していく環境にあ
ると言えます。

6月には27ヶ月ぶりにプラスに転じた
ものの、 8月・9月は再びマイナスと
なっています。

個人消費を本格的に回復させ経済を
上向きにするためには、この実質賃
金の上昇傾向が定着する必要があり
ます。

そうした点においても最低賃金の引
上げは重要課題と言えます。

現在は与野党ともに1500円までの最
低賃金引上げを公約に掲げるところ
が多くなっています。

【構造的な賃上げが必要…】

ただ急速に最低賃金を引き上げると
企業においては、人件費が急速に高
まり企業収益が圧迫され、経営破綻
に追い込まれたり雇用の削減を余儀
なくされる可能性も出てきます。

また現在議論されている103万円な
どの年収の壁問題が解決されないな
かで、低所得層の賃金水準に大きな
影響を与える最低賃金を大幅に引き
上げると、労働時間を調整する動き
が加速し、人手不足がより深刻にな
ってしまう可能性もあります。

まずは 労働市場改革などを通じて労
働生産性を向上させるなど、構造的
賃上げを実現することが重要と言え
ます。

先週の株式&為替相場(前週末比)

日経平均:39,500円(+1,447円)

ドル円:152.43円

NYダウ:43,988.99㌦(+1,936㌦)

 

先週の日経平均株価

先週は大幅上昇となりました。

週明けから米大統領選でのトランプ氏
勝利を見越し円安・株高の流れが加速
、結果を先取りしたことから週央には
失速したものの、週末にかけては米国
株高を受けて再び上昇しました。

無難にイベント通過したことで安心感
が広がっています。

⇒注目された米大統領選は、接戦とさ
れた下馬評に反し共和党トランプ氏が
激戦州を全勝する
圧倒的な強さで制し
ました。

米FOMC (金融政策を決める会議)でも
事前予想通り0.25%の追加利下げが打
ち出されたことが好感され、主要3指
標揃って史上最高値を更新しました。

【資金の流れ】
ディフェンシブ株 ⇒ 好決算株
円 ⇒ 米ドル

共和党によるトリプルレッド実現の可能性

【解説】

大統領選と同時実施の議会選挙にも
注目が集まっています。

上院は既に共和党が過半数議席を獲得
しており、 接戦の下院選も制すること
になれば、ホワイトハウスと上下両院
が共和党となるトリプルレッドが実現
します。

【ポイント】

トリプルレッドとなればトランプ氏の
掲げる政策の実現可能性が高まります。

追加関税減税など経済にインパクト
のある政策が多く、インフレ圧力を伴
いつつも、株高・金利高・ドル高の初
期反応となりそうです。

 

【今後の影響】

追加関税が導入されると、関税の影響
を回避するため日本企業が米国での生
産を増やすことも予想されます。

日本での生産や雇用減少にも繋がり
日本経済に与える悪影響も大きくなる
ため今後の動向には要注目です。

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