37年半ぶりの円安と今後の注目点!? …為替介入と日米金融政策動向
こんにちは。
日々変化する経済の動向。
資産の運用や管理などにも少しでも
役立ててほしいと思い、お金のミニ
コラムをお届けします。
目次
37年半ぶりの円安と今後の注目点!?
…為替介入と日米金融政策動向
約37年半ぶりに1㌦=161円をつけ、
円安が収まる気配がありません。
輸入物価の高騰から、年後半には
食料品を中心とした更なる値上げ
が見込まれます。
今後の為替相場の注目点について
まとめました。
【為替介入は時間稼ぎ…】
足元で緩やかに進む円安は何か特定
の材料に反応したものではありませ
ん。
4月末の政府による為替介入の効果が
2か月弱経過するなかで減衰してきた
ことによるものです。
為替介入を巡っては、米国の財務省が
「為替介入はまれであるべき」とけん
制していることからも容易に実施でき
る状況にはありませんが、
国内企業や国民からは物価高を促し
経済に悪影響を与える円安を食い止
めるよう政府への要請が強まってい
ます。
ただ仮に介入を実施しても時間稼ぎ
にしかならないため、いずれ1㌦=
165円の攻防となっていきそうです。
【注目される日米の金融政策…】
一方で米国では雇用、消費、物価関連
指標に軟化の兆候が見られることも事
実です。
この傾向が続けば早ければ9月にも米
FRB (日本で言う日銀)は利下げに踏み
切るのではと見られています。
また日本においても、日銀は円安に対
する警戒を強めていることから同じく
9月以降には追加利上げを実施するの
ではと予想されています。
そうなれば多少円安の流れには歯止め
が掛かりそうです。
ただ、国民支持率が低迷しているなか
で政府が総選挙前に国民に不人気な利
上げを望んでいないこともあり、その
点は注視が必要かも知れません。
先週の株式&為替相場(前週末比)
日経平均:39,583円(+987円)
ドル円:160.83円
NYダウ:39,118.86㌦(-32㌦)
先週の日経平均株価
先週は大幅上昇となりました。
26日の取引時間中に39,788円まで
上昇する場面もありましたが、節目
の40,000円には届きませんでした。
急ピッチの上昇への懸念に加えて、
足元の過度な円安が更なる物価上昇を
引き起こし個人消費が低迷することへ
の警戒感があります。
⇒円相場は26日に一時1㌦=160円80銭
台まで下落し、1986年12月以来37年半
ぶりの安値を付けました。
対ユーロでも(単一通貨ユーロ導入以来)
最安値となっています。
円安は通常輸出企業の利益押し上げに
繋がるため株高要因ですが足元では警
戒感の方が高まっています。
【資金の流れ】
内需株 ⇒ 大型株
円 ⇒ 米ドル
内外の株式に傾倒しすぎている
個人の運用資産
【解説】
新NISAスタート以降、投資信託には
例年になく多くの資金が流れ込んで
います。
1~5月累計流入額は6.9兆円にのぼり、
データでさかのぼれる1989年以降で
2番目の高水準です。
貯蓄から投資への気運が高まってい
ます。
【ポイント】
6.9兆円のうち5.4兆円はオルカンや
S&P500など海外株式型が占めて圧
倒的な人気となっています。
また国内株式型も1兆円近い流入額
となっている一方、債券型やバラン
ス型はともに3000億円台にとどまっ
ています。
【今後の影響】
上記から今年に入って本格的に資産
形成を始めた個人の保有資産は株式に
大きく偏っている可能性が高いです。
リスク許容度に見合っていれば問題
ないものの、よく理解せずリスク過多
となっているケースもありそうです。
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本資料は資産運用の参考となる知識構築を目的と
しており、投資勧誘を目的として作成したもの
ではありません 。
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行ってください。なお記載あるデータおよび表現等の
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