世界が本格的に利下げ局面入り!?…日米の金融政策の見通しは
こんにちは。
日々変化する経済の動向。
資産の運用や管理などにも少しでも
役立ててほしいと思い、お金のミニ
コラムをお届けします。
目次
世界が本格的に利下げ局面入り!?
…日米の金融政策の見通しは
今年に入って世界の主要中銀は利下げ
に向かっており、先日ついにECBも利
下げを行いました。
今後の為替や株式環境を見通す上では
特に日米の金融政策の見通しが重要と
なるためまとめました。
【欧州も利下げへ…】
ECB (欧州中央銀行)は6日の理事会
で4.0%→3.75%へと0.25%の利下げ
を行いました。
実に8年3ヶ月ぶりの利下げとなりま
すが数ヶ月前から予告されていたこ
ともあり混乱はありませんでした。
一方米国では 7日に発表した5月分
雇用統計が事前予想を上回る強めの
内容(非農業雇用者増加数の事前予想
+18万人→ +27.2万人増)となり、
利下げ期待に水を差される形になりま
した。今後は12日に発表される重要統
計 (5月消費者物価統計)に注目が集まり
ますが、現時点では年内の利下げ回数
は1回程度と予想されています。
【日本だけは利上げ方向…】
主要中銀のなかではスイス中銀、
スウェーデン中銀、カナダ中銀が
それぞれ利下げを実施しています。
今回のECBの利下げは世界が本格的
に利下げ局面に入ったことを示唆す
るもので、英国中銀や米FRBも9月ま
でに利下げに踏み切る可能性がありま
す。
そうしたなか日銀だけは、今後も利上
げを含めた金融緩和の修正を進める見
込みです。
秋頃には追加利上げに踏み切ると見ら
れていますがそうなれば米FRBと日銀
がいよいよ逆方向の金融政策を実施す
ることになり、今の円安ドル高の流れ
が転換するきっかけになるかも知れま
せん。
先週の株式&為替相場(前週末比)
日経平均:38,683円(+196円)
ドル円:156.73円
NYダウ:38,798.99㌦(+112㌦)
先週の日経平均株価
先週は小幅上昇となりました。
大幅高の日もある一方、海外に比
べて著しく弱い日もあるなど方向
感の定まらない動きとなりました。
心理的節目となり需給のポイント
も集中している39,000円が抵抗帯
となり戻り売り圧力も強くなって
おり上値が重い状況となっていま
す。
⇒米FOMC (11~12日)と日銀金融
政策決定会合(13~14日)前に様子
見が強い状況です。
ただ今回は両会合とも政策金利の
据え置きが濃厚で出てくる内容自
体にサプライズは少なそうです。
ただ世界的には利下げ局面に入って
おり、米利下げへの期待感も高まっ
ています。
【資金の流れ】
ハイテク株 ⇒ 大型主力株
円 ⇒ 米ドル
政治的要因で10月→7月に
日銀追加利上げ前倒し説浮上
【解説】
日銀の追加利上げ時期に関して市場
では秋(10月)から夏(7月)に前倒しさ
れるとの予想が広がっています。
前倒しの理由としては円安などを背
景に物価上昇圧力が強まっているこ
とに加え、政治的な要因があります。
【ポイント】
岸田首相は今国会での衆院解散・総
選挙を見送る意向を示しました。
次期衆院選は10月以降となる見込み
です。 選挙直前の追加利上げで市場
が混乱すれば選挙に支障をきたす可
能性もあるため日銀も動けないとの
見方です。
【今後の影響】
とは言え7月の利上げ決定も根拠を
十分に示せるかという問題があり簡
単ではないと思われます。
追加利上げは株価動向や物価情勢に
も大きく影響を与えるため、その点
を左右する政治の動きは注視する必
要があります。
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