インフレは日本の財政に追い風!?…隠れた税金「インフレ税」とは
こんにちは。
日々変化する経済の動向。
資産の運用や管理などにも少しでも
役立ててほしいと思い、お金のミニ
コラムをお届けします。
目次
インフレは日本の財政に追い風!?
…隠れた税金「インフレ税」とは
世界的な資源高や足元の円安もあり、
日本では実に40~50年ぶりのインフレ
環境となっています。
企業や家計の負担は大きくなる一方で、
日本財政にとって強い追い風が吹いて
いる状況とも言えます。
【スタグフレーション懸念も…】
6月から再び電気料金が値上がりし過去
最高水準となります。
前年同月比では関西電力46.4%、九州電
力 43.8%を筆頭に全国でも2割以上の上
昇率となり、猛暑が予想される今夏に生
活コストの大幅負担増が懸念されます。
またエネルギー価格は他の物価とも結び
つきやすいため更なるインフレが予想さ
れます。
足元の状況のようにコスト高で起きるコ
ストプッシュ型インフレは悪いインフレ
とも言われ、今後さらに景気悪化が重な
ればスタグフレーションも懸念されます。
生活防衛の観点からも資産運用の必要性
が高まっています。
*スタグフレーションとは…
景気が後退していく中でインフレーション(インフレ、
物価上昇)が同時進行する現象のことをいいます。
この名称は、景気停滞を意味する
「スタグネーション(Stagnation)」と
「インフレーション(Inflation)」を組み合わせた合成語
【インフレ税…】
足元の環境は財政にとっては追い風とも
言えます。
インフレでお金の価値が下がると政府
の借金の返済負担は実質的に軽くなり
ます。
24年度だけでも債務残高の実質価値は
約20兆円減少すると試算されています
が、政府債務はもともと国債発行等を
通じて国民から調達したものであるた
め民間部門から見ればマイナスで、
これはインフレ税とも言われます。
さらに物価高により法人税や消費税など
税収増も見込めます。こうした背景から
も国としては適度なインフレを継続させ
ると見られ、個人としてインフレ対策は
重要と言えます。
先週の株式&為替相場(前週末比)
日経平均:38,487円(-159円)
ドル円:157.26円
NYダウ:38,686.32㌦(-383㌦)
先週の日経平均株価
先週は2週連続の下落となりました。
国内の長期金利が約13年ぶりの高水
準となる1.1%まで上昇(債券価格は
下落)しましたが円安基調は変わらず
株安・円安・債券安のトリプル安と
なっています。
日米の金利上昇を背景に株式市場は
上値の重い展開が続きそうです。
⇒米国株式市場でも一進一退が続き
ます。
今週末7日には雇用統計が発表されま
すが、その前日にはECB理事会(欧
州の金融政策決定会合)が開催され
ます。
今回は利下げに対する期待が高く、
その流れで米長期金利も低下する流れ
になれば株式市場の追い風になりそう
です。
【資金の流れ】
ハイテク株 ⇒ 大型主力株
円 ⇒ 米ドル
米エヌビディアに投資資金が集中する危うさ
【解説】
米株式市場ではエヌビディアだけに
マネーが集まり、その資金調達のた
めにクラウディングアウト(多くの
銘柄が売られる)が起きています。
巨大ハイテク4社(GAFA)も例外で
はなく危険な兆候とも懸念されてい
ます。
【ポイント】
エヌビディアに対して投資家は好材料
ばかりに注目し悪材料は無視している
節があります。例えば中国においては
ファーウェイとの競争が激化しており、
中国市場向けに開発した半導体では値
下げを強いられています。
【今後の影響】
エヌビディアの売上高はマイクロソフ
ト、メタ、アマゾン、アルファベット
の4社で4割を占めます。各社とも半導
体の内製化を進めますが
脱エヌビディアには時間が掛かると見
られ、依然強い影響力を発揮しそうで
す。
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本資料は資産運用の参考となる知識構築を目的と
しており、投資勧誘を目的として作成したもの
ではありません 。
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