これまでと異なる円安下での株価下落!?…日本株下落の要因と見通し

お金のコラム

こんにちは。

日々変化する経済の動向。

資産の運用や管理などにも少しでも
役立ててほしいと思い、お金のミニ
コラムをお届けします。

これまでと異なる円安下での株価下落!?

…日本株下落の要因と見通し

年初から3月までは世界の株式市場で
日本株が一人勝ちの状況でした。

ただ4月に入ってからは一転して
日本株の弱さが際立っています

日本株下落の要因と今後の見通しに
ついてまとめてみました。

 

【追加利上げ観測が要因…】

イラン、シリア、イラクでの爆発の
報道やイスラエルによるイランへの
報復行動への懸念が高まり、原油価
格が上昇したこと(中東リスクの高ま
り)に加えて、円安傾向が強まってい
ることが株価下落の要因と考えられ
ます。

従来は円安=輸出企業にプラスとな
るため、輸出産業のウエイトが大き
い日経平均にとってはプラス要因で
した。

しかし足元で円安が株安をもたらし
ている理由は日銀の追加利上げ観測
の高まりにあります。

19日のG20財務相・中央銀行総裁会
議後の記者会見でも、植田総裁はこ
れ以上の円安が進めば 金融政策の変
更もあり得る、と発言しています。

早期の追加利上げは株式市場には
大きな逆風となります。

【行き過ぎた株価上昇の反動…】

さらに足元の日本株急落は一時的な
現象ではなく、昨年来の日本株の
過度の上昇分が剥落し始めた事を
示唆している可能性もありそうです。

消費者物価上昇率(インフレ)が40年
ぶりの歴史的水準まで上振れるなか
で日銀は異例の低金利を維持してき
ました。

増幅された金融緩和の効果によって
過度に押し上げられた株価がいよいよ
本格的な調整局面を迎えているのかも
知れません。

日銀の金融政策動向には注視が必要です。

先週の株式&為替相場(前週末比)

日経平均:37,068円(-2,455円)

ドル円:154.64円

NY株式:37,986.40㌦(+3㌦)

先週の日経平均株価

先週の日経平均株価は6%を超える
大幅下落でした。

下落幅としてはコロナ感染拡大が
始まった2020年3月以来の大きさ
です。

米長期金利上昇から半導体関連など
ハイテク株が大きく下落しています。

また中東の地政学リスク(戦争リスク)
が高まったことがダメ押し要因となり
ました。

⇒為替市場では1㌦=154円台後半と
34年ぶりの安値を付ける場面があり
ました。

ただ足元の円安は「ドル高(ドルが他
通貨全般に対して高い)」の側面が強く、
投機的とは言い切れな
いため、

1㌦=155円を超えても円買いの為替
介入には踏み切りにくいとも見られ
ています。

【資金の流れ】
ハイテク株 ⇒ 輸出関連株
円 ⇒ 米ドル

世界経済見通しは良好なものの、ドル高の現状には懸念も

 

【解説】

国際通貨基金(IMF)が公表した
世界経済見通しによると、2024年
世界の成長率予測値は前回から
上方修正され+3.2%となりました。

上方修正の主な理由は米国成長率
予測の大幅な上振れ(+2.1%→+2.6%)
です。

【ポイント】

2023年の成長率と2025年の成長率
見通しも同じく+3.2%であること
からも、現時点での世界の潜在成長
率は+3.2%水準と考えられます。

表面的な数字は非常に良好なもの
ですが、米ドル高傾向には警戒が
必要です。

【今後の影響】

いま世界全体が本格的な利下げ局面
に近づくなか、米国では利下げ観測
が後退を続けています。

その結果ドル独歩高の様相が強まって
いますが、この環境が続けば景気下振
れのリスクが高まる国も出てくると見
られます。

****

本資料は資産運用の参考となる知識構築を目的と
しており、投資勧誘を目的として作成したもの
ではありません 。

投資に関する最終決断に関してはご自身のご判断で
行ってください。なお記載あるデータおよび表現等の
欠落・誤謬につきまして、当社は責任を負いかね
ますのでご了承ください。

****

マイホームの購入、住宅ローン、
ライフプランのご相談は
おうちの買い方相談室名古屋西店まで
お気軽にご相談ください。

すべて無料で住宅購入の夢を
サポートいたします。

無料個別相談のご予約はこちらから