40年8ヶ月ぶりのインフレ高水準…賃上げはどうなる!?
財務省の発表では、40年8ヶ月ぶりの
インフレ高水準となりました。
年末に向けて出費がかさむ時期ですが、
日本でも輸入品を中心に様々な物の
値段が上がっています。
物価が上昇するなら、賃金を上げて欲しい…と
声が聞こえてきそうですね(^^;
今後の見通しなどもお伝えしていきます。
こんにちは!
ちょっと賢くなるお金のミニコラムとして
最新の経済情報などを紹介しています!
今回の注目トピックは日本のインフレに
ついてです(^-^)
目次
先週の振り返り
◆先週の株式&為替相場(前週末比)
日経平均:27,899円(-364円)
ドル円:140.35円
NY株式:33,745.69㌦(-2㌦)
◆先週の日経平均株価
先週は小幅安となりました。
週初に寄与度(日経平均に与える影響)の
大きいソフトバンクGが決算を材料に
急落した事が要因です。
火曜日以降は半導体関連やインバウンド関連が
買われるなど底堅い動きとなり、
月曜に大きく下げた後はほぼ横ばいの
動きとなりました。
⇒米国ではCPI(インフレを測る指数)の
上昇率が市場予想を下回るなど、
ようやくインフレに陰りが見え始めてきました。
これによりFRB(日本で言う日銀)も
利上げペースを緩めると見られており
円安が一旦落ち着きそうです。
年末は1㌦=140~150円と予想されています。
【資金の流れ】
グロース株 ⇒ インバウンド関連株 円 ⇒ 米ドル
注目トピック
◆日本のインフレ率は4%も視野に!?
…賃金上昇は限定的か
円安などの外部的な要因により、
日本でも輸入品を中心に様々な物の値段が
上昇しています。
物価上昇率も日銀の目標とする2%を
超えてきましたが、これが安定した
経済成長に繋がるかは疑問が残ります。
【40年8か月ぶりのインフレ…】
総務省が11月18日に発表した
10月分消費者物価統計でコアCPI
(生鮮食品を除いた指数=一番重視される指数)は
前年同月比+3.6%となり、
第2次オイルショックの
1982年2月以来、40年8か月ぶりの
高水準となりました。
米国などではインフレ上昇率に
ピーク感が見られますが、
日本のピークは後ズレすると
予想されており
12月にはコアCPIは+4%に達すると
見られています。
一方、インフレが継続していることから
来年の春闘(労働組合による全国的な
賃上げ交渉)では賃上げ目標が引きあがって
います。
【労働生産性が上がっていない…】
ただし海外市況高や円安の影響を受けた
一時的な物価上昇の効果で仮に賃金上昇が
起きたとしても、限定的になると見られて
います。
要因は日本の一人当たり労働生産性が
上昇していないことにあります。
本来日銀 は、賃金と物価の好循環が生じる
事で、2%の物価上昇率が安定的に達成
されることを目指しています。
過去を振り返ってみても、賃金上昇率が
労働生産性上昇率を長きにわたって
大きく上回ったことはなく、
労働生産性が上がっていない今の環境では
持続的な賃金・物価の上昇は実現しないと
見られています。
今週の話題
◆9割の投資家が予想する
スタグフレーションとは
*スタグフレーション:景気が後退していく中で
インフレーション(インフレ、物価上昇)が
同時進行する現象のことをいいます。
【解説】
バンク・オブ・アメリカの公表した
機関投資家調査では現金比率が
高止まりするなど、慎重姿勢が目立ちます。
9割の投資家は2023年にスタグフレーションに
陥ると想定しており短期的な景気後退懸念が
高まっています。
【ポイント】
スタグフレーションの環境下では
現金価値が下落するため
資産運用がより重要 となります。
不景気に強い不動産投資や
大きく下落したタイミングで
株式を買い付ける事が有効と言われます。
【今後の影響】
日本では10月のインフレ指数が
40年8か月ぶりの伸びとなっており
今後もしばらく継続すると見られています。
賃金上昇の起きにくい日本では
特にスタグフレーションが生活費圧迫に
繋がりやすく、対策は必須となります。
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本資料は資産運用の参考となる知識構築を
目的としており、投資勧誘を目的として
作成したものではありません 。
投資に関する最終決断に関してはご自身の
ご判断で行ってください。
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負いかねますのでご了承ください。