【資産としての住宅】リバースモーゲージってなに?
こんにちは。
おうちの買い方相談室のファイナンシャルプランナー木山翔太郎です。
みなさん、ゴールデンウィークはどのように過ごされましたか?
どこかに出かけたい気持ちもありましたが、やはりコロナが気がかりで、結局今年も昨年と同様お家でゆっくり過ごすゴールデンウィークでした。
さて今回のブログではリバースモーゲージについて、お話ししていきたいと思います。
みなさん、リバースモーゲージという言葉を聞いたことがありますでしょうか?
おそらくほとんどの人が聞いたことがない単語なのではないかと思います。
リバースモーゲージとは、自宅を担保にして金融機関から融資を受ける方法です。主に、定年後に住宅ローンが残っている場合や、老齢年金だけでは生活費が賄えない場合などに活用できる制度です。
自宅を売却するのではなく、担保にいれてお金を借りるので、今住んでいるお家にそのまま住み続けられ、かつ融資を受けられる点が特徴です。
融資されたお金については、契約者の死後、持ち家を売却することで返済します。
それまでの間は融資金額の利息だけを毎月返済していくことになります。
子供たちに持ち家を残す必要がないのであれば、老後の資金繰りを行う上で、有効な手段のひとつになります。
たとえば、老後に介護状態になり、家のリホームなどにまとまった資金が必要な場合や、そもそも老後までに十分な生活資金を準備できなかった場合の対応策として、活用できます。
また住宅ローンの返済が定年後も継続しており、何らかの理由で定年後住宅ローンの返済が難しい場合など、持ち家を担保に融資を受けたお金で住宅ローンの残債を返済し、リバースモーゲージの月々利息のみを返済しながら、亡くなるまで持ち家に住み続ける手段になります。
一般的に融資を受けられる金額は、
評価額(実勢価格×70%)×50~70%=融資限度額
となるケースが多いようです。
まとまったお金を受け取る手段としては、マイホームを実勢価格で売却をしてしまうのが一番良いのですが、その場合、愛着のあるマイホームを手放すことになります。
思い出の詰まったマイホームに住み続けながら、資金繰りを行いたい場合には適切な手段と言えるでしょう。
ただ、このリバースモーゲージにはいくつか注意点があります。
- リバースモーゲージには多くの場合、年齢の制限があります。
通常55~80歳を対象とするケースが多く、だれもが利用できるというものではありません。
- リバースモーゲージには長生きリスクとよばれるリスクがあり、長生きすることで、
融資額が最初に設定された融資限度額を上回ってしまうことがある。
- リバースモーゲージは変動金利のため、金利の上昇によって、返済額が増える可能性がある。
代表的な注意点としては、上記の点が挙げられます。
またこれからマイホームを建てられる方で、将来的にリバースモーゲージの利用を視野にいれている方は、「経年劣化しない需要のある土地の購入」「需要が限られる個性的な間取りやデザインを避ける」などは気にしておいた方がいいでしょう。
まだまだ日本ではリバースモーゲージの認知度は低いですが、住宅ローンの返済が定年後もある方は、あらかじめこういった制度も視野においた住宅計画を立てることも大切ですね。